独立記念日、前日！

明日の独立記念日を前に、全般的にポジションの動きが見られ為替市場ではドルは反発、米債券市場は下落しました。米中西部での降雨見通しよりシカゴコーンは8ヶ月ぶりの安値となり、シカゴ大豆も同様に安引けました。NY原油はガソリン主導で堅調な動きでした
　




＜米為替市場＞

前日のドル安より一転して明日の米独立記念日を前に調整が進み、ドルは底堅い動きとなりました。ドル円は122台前半、ユーロドルは1.36を一時割込みました。ECBの利上げ見通しはある程度は織込み済みとの見方もあり、ユーロが一段高となるにはさらなる強気材料が必要とも言われています。


　

＜NY原油＞

製油所が操業を停止するとガソリンの供給が低下するとの見方が依然として支配的となり、続伸。NY原油8月限は10ヶ月ぶりの高値を維持し、0.32ドル高の71.41ドルで引けました。先週ガソリンの在庫高は55万バレル増、原油の供給は22.5万バレル減との見通しです。明日は独立記念日のために休場となります。


　

＜NY貴金属＞

明日の米独立記念日を前に、利益確定売りに押されて軟調に推移しました。金8月は3.8ドル安の655.4、銀9月は5.5セント安の1268.5、プラチナ7月は0.9ドル安の1294.2で引けました。市場参加者は既に休暇を取っている者も多く、商いは比較的低調でした。

　



＜シカゴ大豆＞

　明日の祝日と利益確定の動きにより終日軟調に推移し、月曜日の上昇を下げ戻す動きとなりました。大豆8月限は15.25セント安の855.75で引けました。また新規材料不足もあり、比　較的薄商いとなりました。短期ではコーンの受粉を促進し、大豆の開花を早めるような天気予報がでており、圧迫しました。




　

＜シカゴコーン＞

受粉期に入り米中西部で生育が良好な事と、作付け地拡大のUSDAレポートを背景に売りが波及し大幅に下落しました。コーン9月限は前日比11.25セント安の328.5で引けました。向こう数日、東部コーンベルト乾燥部と来週初めにネブラスカ、アイオワ州乾燥部での雨天予報も圧迫要因となりました。台湾は米産コーン6万トン以上の入札を見送り、韓国は5.5万トンのコーンを購入しました。イスラエルは米コーン11万トンとソルガム2.4万トンを購入しました

　



＜シカゴ小麦＞

先週末からの急落に対する追随乏しく、明日の休場を前に様子見ムードが広がり、まちまちとなりました。小麦9月限は0.25セント安の583.0で引けました。冬小麦の収穫は40％が終了しており、平年の62％を下回っています。春小麦の作況は良好と伝えられています。

　



＜ＮＹコーヒー＞

ブラジルでの天候不安がなく、在庫増加の見通しなどより1ヶ月半ぶり安値を探りました。コーヒー9月限は0.90セント安の111.10で引けました。実需の買いも見られ、110セント付近ではサポートされました